美しき人に、もっと森を

 秋田県と青森県にまたがる13万ヘクタールに及ぶ山岳地帯「白神山地」。その秋田県側の拠点が、藤里町にあります。白神山地の中心部、約1万7000ヘクタールは1993年に日本で初めて世界自然遺産に登録された貴重なエリアです。約8000年前から続く、この原生的なブナの森には多様な生き物が暮らしています。豊かな自然に訪れる春夏秋冬、季節ごとに異なる表情を見せてくれる「白神」。まだ訪れたことのない方、知ったつもりになっている方、もったいないですよ。こんな時だからこそ・・・本物の森で深呼吸してみませんか。心がふーっと軽くなり、新しいエネルギーを存分にチャージできることでしょう。


おもなフィールドをご紹介します

●岳岱(だけだい)

8000年もの間、変わらずに原生的な姿を保ってきた奥山の森をゆっくりと散歩できるコースが整備されています。今年芽吹いたばかりの新芽から巨木まで、ブナが立ち並ぶ森を歩く時間は忘れられない思い出となるはずです。

コースには、車を降りてすぐ出会うことのできる岳岱大ブナも。白神随一の春・夏・秋を楽しめる森の散歩道です。森の中には車いすでも通ることのできる歩道もあります。

※森のえきから23km、車で45分。すべて舗装路ですが、カーブが多く狭い道であるため、運転に不慣れな方はご注意を。

※2024年、2025年は下記の期間のみアクセス可能です

10月1日~11月12日(アクセス道工事のため、その他の期間は不可)

 

●小岳(こだけ)

標高1042m。東北百名山。白神山地の奥深く、そのど真ん中に位置します。長い林道ドライブ(未舗装路20km)を経て到着する登山口から、ずっとブナの森を歩くことのできる登山コースです。頂上直下は標高1000mほどですが、高山にしか自生しないハイマツ帯を楽しめたり、白神の自然の多様さを存分に味わえます。白神山地随一の眺望を誇る小岳は一度行くと誰もが虜になるはずです。個人で行くのは大変ですが、当会でエコツアーをおこなっていますのでぜひご利用ください。
※登山口までのオフロードは荒れた路面のため自己責任での通行となり、行く場合はRV車が推奨されています。

●藤里駒ケ岳

標高1158m。かつてはその駒形(雪どけ時期に残雪の形が馬の形で現れる)が、田仕事始めの印とされていた、古くから親しまれる白神山地秋田県側の名峰です。藤里町のランドマークとなっています。頂上からは西方に白神山地世界遺産地域の他、北東北の名峰の数々を望むことができます。そして春から夏にかけては、様々な高山植物の花々を楽しめます。
●黒石沢コース

※森のえきから25km、車で60分。すべて舗装路ですが、カーブが多く狭い道であるため、運転に不慣れな方はご注意を。

※2024年、2025年は下記の期間のみアクセス可能です

10月1日~11月12日(アクセス道工事のため、その他の期間は不可)

●樺岱コース

ガレ場かクサリ場を含む上級者コース。※森のえきから27km、車で60~90分。登山口までのオフロードは荒れた路面のため自己責任での通行となり、行く場合はRV車が推奨されています。

●田苗代湿原(たなしろしつげん)

白神山地では数少ない貴重な高層湿原。春から夏には花にあふれます。残雪とともに咲く5月のミズバショウ、リュウキンカなどからはじまり、6月から8月には順番にニッコウキスゲ、キンコウカ、タチギボウシといった花が咲き誇ります。さらには湿原を囲む山々が美しく輝く秋のブナの森の「黄葉」を見るのにも絶好の場所です。藤里駒ケ岳 黒石沢コース(旧道)の途中にあります。

※森のえきから25km、車で60分。すべて舗装路ですが、カーブが多く狭い道であるため、運転に不慣れな方はご注意を。

※2024年、2025年は下記の期間のみアクセス可能です

10月1日~11月12日(アクセス道工事のため、その他の期間は不可)

●藤琴川、粕毛川

白神山地のブナの森を源とする、藤里町の清流。夏はリバートレッキングが人気。

●高山(たかやま)

標高388m。湯の沢温泉郷にあり地元の人々に親しまれている里山です。積雪期も登山口へのアクセスが容易なため、季節を問わずトレキングを楽しめる貴重な山です。天気が良い日は山頂から、藤里駒ケ岳や小岳を望めます。数年前から、当会で山頂にブナの植樹をおこなっています。

※森のえきから徒歩5分

●七座山(ななくらさん)

標高288m。天然秋田杉の巨木の森や奇岩があり、展望台からの眺めも良い里山です。季節を問わずトレッキングを楽しめます。

以下、能代市ウェブサイトより引用

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能代市二ツ井町にあります七座山(ななくらさん)は、7つの峰(座)からなる連山です。蛇行する米代川をはさんで、景勝地・きみまち阪と向かい合っています。
峰が連なり、起伏に富む山脈は、風水では「活龍」と呼ばれ非常に貴ばれます。龍が川の水を飲みにきているような形は「蛇形(だけい)」と呼ばれる吉形です。
また、この山は、かつては修験者の修行の場だったといわれるほか、巨大な龍・八郎太郎の伝説も残されており、朝霧に煙る風景は神秘的な美しさを漂わせています。

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※道の駅ふたついから天神登山口まで3km、車で6分。

●二ッ森

標高1087mたが、登山口が標高930mのため、コースタイム1時間ほどで登ることができます。青森県と秋田県の県境に位置し、登山口は秋田県八峰町、山頂は秋田県藤里町。

※国道101号線から登山口まで車で45分。すべて舗装路ですが、カーブが多く狭い道であるため、運転に不慣れな方はご注意を。

●田代岳

標高1178m。白神山地の東端に位置する。原生的なブナの登山道を歩き森林限界を超えると、白神山地では希少な池塘が現れます。山頂避難小屋には白髭大明神が祀られています。冬季も登山口にアクセス可能で、年間通して登山できる貴重な山です。

※国道7号線から登山口まで車で40分。途中から未舗装路。

●白神岳

標高1242m。日本二百名山、東北百名山。白神山地では、向白神岳に次いで高く、登山道が整備されている山では白神山地最高峰。日本海から山頂まで6kmと、非常に海から近く、海抜ゼロメートルからの登山に挑戦する人も。山頂付近の稜線から日本海、山頂からは白神山地世界遺産地域を望むことができます。マテ山コースが一般的で、二又コースは渡渉3回、急登が1.7km続き、上級者向けです。

●十二湖

●森吉山